現在では結婚した夫婦が家事を共同で行い、お子様のいるご家庭では育児も夫婦で責任を持つ、なんてことは当たり前の世の中になってきています。
事実、女性の産休および育休もかつての状況よりは改善されてきているようですし、男性の育児休暇も現実問題も含めて認められてきている世の中になってきていますよね。
かつてはいわゆる「家事」「育児」と呼ばれる分野を女性(お母さんや奥様)が主に担ってくれていたものを、共働きが当たり前になってきた昨今、男性も勿論担うべきであるという現代の流れを感じます。
そんな現代の子育てではあり得なくなってきているのではないか?という現象に、
ママはいつもガミガミうるさいけど、
パパは優しい
ということがあるのではないでしょうか。
人間社会ではなくなりつつあるであろうこの
子どものママとパパに対する使い分け
という現象は、犬育てにおいても同じくなくなっていくはずにも関わらず、ご相談を聞かせていただきますと、人間社会とは逆行して(?)多発していると感じる今日この頃。
犬を育てて行くにあたり、家族が連携していくことの重要性と難しさを共有できればと思っています。
家族がそれぞれ見ている世界の違い
ひとつ屋根の下過ごす家族でも、ひとたび家を出れば学校や職場は異なることがほとんどで、それぞれ抱えるストレスや得る知見も違います。
それぞれの「正しい」と思うことは自ずと違ってくるわけで、それらを家庭に握りしめて帰ってきます。
もちろん、自宅にいる時間が殆どである方もいらっしゃって、その方々にはそこに居ながら得る知見もあるわけです。
各自の生きるエリアが違えばそれによって受けるストレスも勿論違うわけです。
「いってらっしゃい」から「おかえり」まで 犬の見る世界
一般的な犬たちの暮らしはというと、朝散歩に行ってご飯をもらったらあとは「いってらっしゃい」となり、日中のんびり過ごした後は「おかえりなさい」と飼い主を迎えます。
この間に飼い主がどんなことを経験してどんな思いになったのかなと、考察する子もいるはずです。
日中はさぞのんびりしていることでしょう。
犬はどれだけ暑くても日向ぼっこを好みますので、昼寝をしては暑いなぁと水を飲んでいるかもしれません。
「何が正解?」 犬の疑問
人も犬もそれぞれ異なる生活を送っているなかで、それぞれが得る価値観や正解も自然と違ってきてしまいます。
そこで犬が抱く疑問は
「いったい誰のいうことが正解なんだろう?」
ということです。
各自が様々な場面で多種多様な知見を取り入れ、それを家庭に持ち込んでいく。
そんななかで正解とするものが家族のメンバー間で違えば犬たちも何が正解かわからなくなってしまします。
「我が家のルール」を作ろう
犬を育てるにあたって大事なことの一つは
その家のルールをしっかりと家族で共有して実行すること
です。
ドッグポート清水のしつけ教室ではまずはそのルール作りをしっかりと決めたうえで、しつけに取り組んでいます。
家族の誰が決めたことでもそれが「絶対に」正解ということはありません。
家族全体で家族のルールを決めて、それが他の誰の迷惑にもならぬよう努めていくことが、誰もがストレスなく過ごしていける環境づくりになると思います。
しつけ教室とは、それを共有する場だと思っています。
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