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ドッグトレーナーにとっての「理想の犬」ってどんな犬?

コラム

しつけのご相談にいらっしゃる方々が一番に望んでおられるのが、「うちの子をお利口にしたい」であろうと思います。

それではその「お利口」な状態とは具体的にはどのような状態でしょうか?
私はよくそんな質問をお客様にさせていただきます。

すると、返答に困ってしまう方も多くいらっしゃいます。

少し意地悪な質問に聞こえるかもしれませんが、この「お利口な子って具体的にどういう状態か?」「どんな子に育ってほしいか?」ということを考えることからしつけは始まるとも思っています。

「落ち着きがない」とか、「言うこと聞かない」など、実際の行動としてどういう状態で、どこを改善したいのかをカウンセリングを通じてじっくりお話し、一緒に改善していけるようご提案をさせていただいてます

そんな中で、私がお客様に質問を受けることがあります。

「逆に、ドッグトレーナーさんから見てどんな子が理想ですか?」と

そのように聞かれると私はこう答えます。

「理想は特にないです」と。

これはどうでもいいと思っているわけでは当然ありません。
究極を言えば、

犬と人間(飼い主とそのほかの人)がそれぞれストレスを感じずに幸せに暮らしていればどんな行動をしていようが構わないのではないか、と思うからです。

吠えてる犬を飼っていても「うちの子お利口」と思ってらっしゃる方もいるでしょうし、逆に
吠えてる犬を飼っていて「お利口じゃないな」と感じる方もおられるでしょう。

しかし現実的には

例えば吠えまくってしまっている犬がいるとします。
飼い主が「この子お利口だな、理想だな」と思っていても、犬が吠えているのには何かしら伝えたいことが届いていなく、犬たちにはそのストレスが溜まっていきます。

また、同じく吠えまくってしまっている犬がいるとして、
飼い主が「この子お利口だな、理想だな」と思っていて、
犬自身も「最高の気分だ、ストレスなくて気分最高だ」と思っていたとしても、
その他の人が「うるさいな」「不快だな」と思っていてはその他の人にはストレスが溜まっていくことになります。

もちろん、吠えまくっている犬に対し、
飼い主が「もう迷惑になるし嫌だな」と思えばもちろん飼い主にストレスが溜まるわけです。

そう考えると、誰もが幸せにストレスなく犬と共生していくことは意外と難しいことなのです。

上記の「吠え」を例にとって言えば、
犬が吠えることにストレスを全く感じず、飼い主もそれに対して全くストレスを感じずに、さらにそれを聞いた他人がストレスを感じていないのであれば、全く問題ないなと思います。

実際に世界を見ればそういったケースも多々あるはずです。

故に私は「ドッグトレーナーにとって理想の犬は?」と聞かれた際は、「私個人の理想とは違うケースに当てはめ強要するつもりはない」という意味で、「特にありません」と答えるのです。

ドッグトレーナーも人間ですから、各自理想はあるかと思います。
カウンセリングを受ければその理想が何かを知ることができるでしょう。

ドッグポート清水のドッグトレーニングは「お客様にとっての理想」を伺い、「犬たちの理想はこうです」を声を届け、いかに進めていくか考えることを大切にしています。

あなたにとっての「理想のわが子」ってどんな子ですか?

ドッグトレーナー杉山健

ドッグポート清水のドッグトレーニング

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